ポツリ。ポツリ。
せっかくの基央と二人で天体観測に行こうねって約束が台無しじゃん。
雨は強くなる一方。本当に最近の天気予報は当たらない。
プラネタリウム
ピンポーン。
多分基央だ。あの人のことだから、何があっても迎えに来ると思ったら大当たり。
「よぉ」
基央は雨なのに表情は嬉しそう。何かあったのかなぁ?
「今日雨だねぇ・・・・せっかくだったのに」
あたしは玄関から少し見える空を覗く。
「出来ないと思ってさ。プラネタリウム作ってきた」
「へ?」
そう言って基央は袋の中からプラネタリウム?(本人いわく)を取り出す。
「中で見ようと思って」
そう言うと基央は玄関をあがる。
「ちょ・・藤原くーん意味がわかりませ〜ん((笑」
「まぁ見とけって。リビングの電気消して」
私は言われたとおりにリビングの電気を消す。
するとソファに座っている基央のプラネタリウム(いまだにわからない)がほのかに光る。
「わぁ・・・」
私は基央の隣に座り、プラネタリウムを見る。
「天井」
基央は指をさす。そこには、架空の星空が広がっていた。
今日見れなかった星空が。
「あれはね・・・」
基央は1つずつ語りだした。あの星は何等星で、どうやって生まれたとか。
次から次に語っていった。
「最後にあれが・・・をイメージして作ったやつw」
基央は恥ずかしそうに言った。
「私の星・・・大きいね」
「の存在がこの星の中で俺の中で、一番大きいから」
あたしの目からは自然と涙が溢れてた。
「好きってことだべ」
私は基央の方をゆっくり向いて、私たちは笑って口付けした。
06.2.20
一緒に星見れたらいいねvv