「マジ重い」



「え・・・・やっぱり?」



「嘘」



「もーやめてよ」




Good bye




まるで恋人同士のような会話。


けど、違うんだ。


今日知り合ったばかりのクラスメート。


どうしてだろう?


普通ぎくしゃくするはずなのに


俺らは成り立っていた。






「ってかコンビニ寄っていい?」




「なんで?」




「プリンくいてーから」




「プリン好きなの?」



「おー」



「なんか、見た目と違ってかわいいね」



そういっての笑い声が後ろから聞こえた。





そーいや、あいつにも言われたっけな?






俺はコンビニに自転車を止め中に入る。




「私もプリン食べようかなぁー・・・」



俺はそう言ってが取ったプリンを横から取る。






「え?」







「今日はおごる。サボり付き合ってくれたし」



「本当??嬉しい♪」





は小さい子供みたいにはしゃいでた。




俺はお金を払って、外に出た。



さっきまで晴れていた空なのに、やけに雲が多くなっていた。


もうちょっとで雨が降りそう。


「雨・・・降りそうだね」


「だなぁー」


「あ、プリンありがとね」


はまたにこっと笑った。


よく笑うやつ。





なんかあいつに似てて怖かった。








なんてこと考えてたら、いつの間にか空から水滴が落ちてきた。




「ポツ。ポツ」




----------------------雨だ。





それでもかまわず俺はペダルをこぎ始めた。



俺の家まで30分。







濡れるのは当然だった。








06.3.12

二人っきりでどこまでも。