Goodbye





1日を過ぎた今日でも、まだたしかにの温もりがそこにあった。

自分の中でたくわえていた感情が昨日爆発してしまった。

嫌われたかも・・・俺




「藤原!そこ読め!」


「あ、はい」



今日は無駄に天気がよくて、なんでこんな授業が毎日あってるのかが分からなくて

そして、これが本当に役に立つのかが分からない古文の文章がずらーっと並んでて

すっげー目がチカチカした。



の方をちらっと向くと、珍しくメールをしていた。

きっとヒロなんだろうと思う。というかヒロだ。ぜってーに

きっとはヒロに恋してるんだ。

なんとなくそう、目で分かるような気がして。



「お。藤原ありがとう。でなーここの重要ポイントはー・・」



俺はイスにゆっくり腰をかけた。

はこっちをちらっと見て、また携帯の画面へを目を向けた。




ちょっと時間がたってはすっと手を挙げた。




「先生キツイんで保健室行っていいですか?」



かー・・・・よし。休んで来い」



「失礼します」



こういうとき優等生ってのは本当にいいもんだ。

さりげなく言えば、どの先生でも休ませてくれる。


はまた、さりげなく鞄を持って廊下に出た。

もう一度目を合わせたくてを見たけど、彼女は下を向きあわせることはなかった。



抱きしめるにはまだ早かった。





06.5.7
運命なんて信じない。神様なんていらない。欲しいのは君だけ。